【報告】「仙台防災枠組」と女性のリーダーシップ
6月27日、第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム「女性と防災」テーマ館フォローアップイベント、「『仙台防災枠組』と女性のリーダーシップ」を開催しました。
84名の参加者と「仙台防災枠組」をどのように具体的な取り組みにつなげていくかを考えました。
日時:2015年6月27日(土)13:30~16:00
会場:仙台市男女共同参画推進センター エル・パーク仙台 ギャラリーホール(141ビル[仙台三越定禅寺通り館] 6階)
主催:仙台市、(公財)せんだい男女共同参画財団
開会あいさつ 奥山 恵美子 仙台市長
国連防災世界会議で採択された、新しい国際的防災指針である「仙台防災枠組2015-2030」に被災地の経験が反映されているのは、大変意義深いと感じている。私たちは、ここからさらに前に進まなくてはならない。
基調講演「仙台防災枠組2015-2030」を理解する(ビデオ)
講師 松岡 由季氏(国連国際防災戦略事務局(UNISDR)駐日事務所代表)
仙台防災枠組は、新しい枠組ではなく、これまでの防災に関する国際的な議論の延長線上にあるものである。兵庫行動枠組と比較すると、さらに女性やジェンダーの視点を強調する文言が含まれた。また「脆弱な存在」としてのみ認識されていた女性が、「変革をもたらす主体」とされるなど、女性の能力構築や包摂が強調されている。東日本大震災の経験や復興への取り組みを、国際社会に向けて、さらに発信し続けてほしい。
グループディスカッションに向けて
コメンテーター 遠藤 恵子氏(せんだい男女共同参画財団アドバイザリー・フェロー)
仙台防災枠組では女性が「防災や復興の主体」として位置づけられたことを踏まえると、日頃からあらゆる分野で女性がリーダーシップをとるようにすることが必要だ。女性のエンパワーメントのために、「私たちはできる」と自分自身の力を認識し、まわりの仲間とともに、声に出し、行動にうつしていかなくてはならない。
グループディスカッション:見つける 育てる わたしのリーダーシップ
自分がもつリーダーとしての「資質」や「力」を見つけるためのグループワークと話し合いを行い、最後に行動宣言として、「わたしが着実にできる行動、小さな一歩」を全員で共有した。
参加者の感想
- 「仙台防災枠組」の中に、どのようにジェンダーの視点が組み込まれたのかを知ることができた。
- 兵庫防災枠組と仙台防災枠組の違いや、防災・減災における女性の立場や役割を学べた。
- 他の人と話し合うことで、「防災」について「自分にできることがある」と感じることができた。
- 生活の中で、「ジェンダー」「防災」について意識していきたい。
- 防災の視点から女性が活躍できる分野はたくさんあると思うので、他のグループの人たちとも積極的に手をつないでいきたい。
- 地域を守る人として力をつけていきたい。自分にとってのリーダーシップとは何かを、今一度考えていきたい。
問い合わせ
エル・パーク仙台 管理事業課
〒980-8555 仙台市青葉区一番町4-11-1 141ビル(仙台三越定禅寺通り館)5階
電話番号:022-268-8301 ファックス:022-268-8316