女性の悩み災害時緊急ダイヤル

仙台市男女共同参画推進センター


報告 女性の悩み災害時緊急ダイヤル

「女性の悩み災害時緊急ダイヤル」は、避難生活で抱えている困りごとや、震災を原因としたさまざまな悩みを抱えた女性たちのために開設しました。広報は、市政だより、避難所だより、新聞、テレビのテロップ情報などで行いました。避難所には共有の電話機しかなく、携帯電話を津波でなくした方も多かったため、自宅にいる被災女性からの相談がほとんどでした。

年代
居住地
相談内容(重複あり)

暮らし

家族

仕事

こころ

相談から見えるジェンダー

 相談窓口を開設してすぐの頃は、余震への恐怖、仕事や住まいの不安など目の前の問題についての相談が多くよせられてました。そこから見えてきたものは、もともと経済的な逼迫、社会的孤立に陥っている女性の震災でひきおこされた更に深刻な状況でした。パート先から自宅待機を言い渡されて生活費に困るシングルマザー、ひとり暮らしで身体が思うように動かない高齢の女性、うつやパニック障害など体調不安を抱えている方など、困難な状況にある方たちです。特に、周りに頼れる人がいない場合、水や食糧の確保も難しく、話せる人もおらず、不安感をつのらせている様子でした。

 震災から時間が経つにつれて、同居するようになった親や親戚との関係、夫との関係など人間関係についての相談が増えてきました。震災直後をやっとの思いで乗り越えてからも、ゆっくりと休む間もなく、家族や周りのことを優先し、自分のことは後まわしで頑張っている女性から、「心身ともにしんどいし限界、イライラしてしまう自分が嫌になる」などの訴えがよせられるようになりました。

 多くの女性は「こんなことくらいで相談するのも申し訳ないのですが」と言いながら不安や悩みを話します。「震災でもっと大変な人たちがいるんだから」と、自分がつらいと思うことに「罪悪感」すら感じ、ひとりでストレスを抱え、つらくなっているのです。

 一般に女性は家事、育児や介護を担うのが当たり前と思われて、家族からねぎらいや感謝の言葉をうけることもなかなかありません。むしろストレスがたまった家族の不安や、文句の「受け皿」となっていることが多いのです。また、女性の話は「そんなこと大したことじゃない」と受け止めてもらえないことが多く、「わたしに悪いところがある」と自分を責めて、ますます不安や悩みを抱え込む。そんな女性たちの姿があります。女性たちに「あなたは悪くない。大事な存在」、「あなたひとりの問題ではない」ということを伝えながら、女性たちの共感の場づくりに、財団は相談事業を通じて取り組んでいきます。



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